伊勢茶「米国市場にも」 米輸入業者が検討 県庁訪問

【伊勢茶を試飲するビアンカCEO(中央)ら=県庁で】

【伊勢茶を試飲するビアンカCEO(中央)ら=県庁で】

 米国で茶の輸入を手掛ける「インターナショナルティーインポーターズ」のビアンカ・シャアCEO(最高経営責任者)らが十日、県庁を訪れ、二種類の伊勢茶を試飲。「米国の市場でも受け入れられるはず」と述べ、同社の小売店で取り扱う考えを示した。

 同社はカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置き、ハリウッドなどに世界の茶葉を販売する小売店を設けているほか、米国内のスーパーなどにも販売している。年間で約十トンの日本茶を輸入しており、品種や輸入量の拡大を検討しているという。

 この日はビアンカCEOと同社役員のバヴィン・シャア氏、グループ会社オーナーのレーナ・シャア氏が県庁を訪問。日本茶インストラクター県支部長を務めている萩村製茶(四日市市水沢町)の萩村浩史さんが、県産の深蒸し煎茶とかぶせ茶を振る舞った。

 ビアンカCEOは深蒸し煎茶について「後味と香りが濃厚」、かぶせ茶について「香りが豊かで素晴しい。苦味がない」などと評価。「いずれの茶も米国の市場で受け入れられるはず。三重の茶を米国で展開できる方法を考えたい」と語った。

 応対した鈴木英敬知事は「三重は日本屈指の茶所。特にかぶせ茶は最も生産が盛ん」とアピール。昨年の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、県産の手もみ茶を飲んだカナダのトルドー首相夫人が「茶のエスプレッソだ」と評価したことを紹介していた。

 訪問は伊勢茶の魅力発信を目的に、県が本年度から実施している委託事業の一環で実現。三氏は県庁を訪問後、津市栄町一丁目の県勤労者福祉会館で、茶の生産者やJA全農みえの職員らと意見交換した。十一日は四日市市と鈴鹿市にある茶の生産農家を視察する。

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