平和への思いを語る 三重、広島両県知事と学生ら

【学生と戦争や平和について語る鈴木知事(左)と湯﨑知事=伊勢市神田久志本町で】

【学生と戦争や平和について語る鈴木知事(左)と湯﨑知事=伊勢市神田久志本町で】

【伊勢】十一日に伊勢市内で開かれる鈴木英敬知事と広島県の湯﨑英彦知事の懇談会を前に、両知事が三重県内の学生と平和について語り合うイベントが十日、同市神田久志本町の皇學館大学であり、中、高、大学生から一人ずつ参加した。学生らは両知事との対談を通じ、平和への思いを新たにした。

 イベントは三重県の主催。昨年の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)やオバマ米大統領の初の広島訪問を受け、両県の知事と学生が平和について考えようと企画した。

 学生は、伊勢市立小俣中学校三年の津梅光さん(15)と県立四日市高校二年の峯下優大さん(17)、皇學館大教育学部三年の水野星菜さん(21)の三人。関係者ら約百四十人が聞き入る中、国内や海外での平和学習を通じて学んだことや感じたことをそれぞれ発表した。

 津梅さんは、市教委の取り組みとして広島市を訪問した経験を紹介。原爆ドームや平和記念資料館などを巡り「衝撃を覚えた。戦争の記憶を風化させないよう若い世代が平和に興味を持つことが大切」と語った。

 峯下さんは、高校の海外研修旅行でカンボジアを訪れた経験を発表。独裁政治を敷いたポルポト政権下の処刑場などを見学した際、現地には処刑された人々の遺骨や衣服などが残っていたといい「ものすごい恐怖を感じた。戦争は何も生まない」と強調した。

 水野さんは、高校の修学旅行で沖縄県を訪問。第二次世界大戦の沖縄地上戦で死亡した人々のための慰霊碑などを見て「戦争の悲惨さを痛感した」と述べた。その上で「戦争をなくすのは人間の責任」と話した。

 三人の話を聞き、鈴木知事は「大人が言うよりも学生同士で語り合う方が(平和の大切さは)心に響く。継続的に伝えてほしい」と語った。湯﨑知事は「戦争の悲惨さを訴えてくれてうれしい。自分たちで何とかしようと思う気持は素晴らしい」と述べた。

 両知事は十一日、伊勢市宇治中之切町の神宮会館で懇談会を開き「女性の活躍と働き方改革」「地方創生」の二つをテーマに議論する。懇談会は平成二十五年度から始まり、三重県での開催は二回目。

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