シャープ三重工場勤務 派遣社員の地位保全認める 津地裁

 シャープ三重工場(多気郡多気町)で働いていた日系フィリピン人派遣労働者三人が、解雇は違法だとして地位保全と賃金の支払いを求めた仮処分の申し立てに対し、津地裁(坪井宣幸裁判長)は、地位保全を認め、派遣元に一審判決までの賃金支払いを命じた。

 決定は十四日。仮処分を申し立てていたのは、人材派遣会社「ジーエル」と労働契約を結んでいた日系フィリピン人の男女三人。三人は約五年から八年にわたって勤務していたが、昨年八月、業績悪化などを理由に解雇された。同年十月、津地裁に仮処分を申請していた。

 決定によると、坪井裁判長は同社の解雇について「人員削減の必要性は否定できないが、人選に合理性はない」とし、地位保全を認定。一審判決までの間、雇い止め前の平均月給(約十六万―二十一万円)と同額の支払いを「ジーエル」に命じた。

 元労働者や原告側代理人らが十八日、津市役所で会見。昨年八月には五十人のフィリピン人が解雇されたとし、うち仮処分を申し立てた三人を含む三十七人が事実上の使用者だった「三重テック」や「ジーエル」などを相手に本案訴訟を提起すると説明した。