サミット期間の学校行事自粛 志摩市の全小中学

【志摩】五月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、テロリストが子どもを標的とする恐れがあるとして、サミット開催地、志摩市内の小中学校全二十四校が、同月九日から二十八日まで、運動会や遠足などの行事を自粛する方向で一致したことが十七日、市教委への取材で分かった。サミット開催まで百日を切り、同市小中学校校長会の倉谷良正会長(59)は「子どもの安全が第一。サミット成功に向け、警備に協力していきたい」と語った。

 市教委によると、先月初旬、県警のサミット対策課から「人が集まる行事はテロの対象となるリスクが発生するため、避けてほしい」との要請があったといい、各学校長宛てにイベントの開催を自粛し、通常の教育活動を実施するよう文書で呼び掛けていた。

 行事の自粛は、校長らが判断し、市教委が取りまとめた。校長からは「サミットの成功が子どもたちにとっても大切な経験になるので協力したい」「子どもらに万が一のことはあってはならない」などの意見があり、警備に理解を示していた。

 運動会などの行事は、開催日程をずらすなどして、現在調整を進めており、保護者や地域住民に理解を求めるための説明を検討している学校もある。

 県警は、住民懇話会などで市内の警備について「GW明けごろから主会場賢島を中心に警察官が目立つようになる」と警備方針を説明しており、行事の自粛は警備が厚くなるころからとなる見込み。

 同課の担当者は「学校や地域の人たちの協力を得て、子どもらへのリスクを軽減できることに感謝している。今後も住民の生活に影響が出る場合、早めに説明できるよう努めたい」と話していた。