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 2012/2/5(日)
 <まる見えリポート>空転続く津市議会 市政の課題以外で紛糾
【議員の処分要求を巡り討論する市議ら=昨年12月19日、津市役所で】
【津】津市議会で空転が続いている。昨年十二月の第四回定例会では、議員同士の処分要求や常任委員長の辞任など市政の課題以外での論争が目立ち、傍聴者からは「市民不在だ」などの声が上がった。市は、市民サービスの低下や人件費を考慮し、議会対応のために議場外で待機する職員を削減する方針を示している。
(津市政・岩崎邦宏)


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 「教育厚生常任委員会開催のため暫時休憩します」。昨年十二月十九日の市議会第四回定例会最終日。午前十時の開会後、すぐに開かれた議会運営委員会を終え、三十分後に再開した本会議は、わずか数分で再び休憩に入った。傍聴席や一部市議からは「これが県都の議会か」などのやじが飛んだ。

 発端は同十二日に開かれた同常任委だった。八太正年市議(自由民主党市議団)が、旧久居市の幼稚園教諭に、津市の同教諭との給与の差額分を遡及(そきゅう)して支払うよう求める趣旨の質問などで、市側の答弁整理が続き、休憩を六度繰り返したため、議論が進まず、午後七時五十分時で延会となった。

 ところが翌十三日の同常任委は、午前十時の開会時点で、出席委員が過半数以下の四人にとどまり、六人に増えた午後四時五十分まで開けずにいた。そのため、閉会は同十時五十分までずれ込んだ。この混乱の責任を取る形で杉谷育生市議(津和会)が同十九日、同常任委員長を辞任。後任を決めるため急きょ同常任委が開かれることになった。

 この影響で、本会議が再開したのは午後三時半。さらに岡村武市議(自由民主党市議団)が、委員外議員として出席した同九日の建設水道常任委員会で、発言する機会を奪われ侮辱されたなどとして、計九市議に対して処分を求めたため、懲罰委員会が開かれることになり、再び「暫時休憩」。同委員会に五時間二十分を費やしたが、処分を受けた市議はいなかった。市が提出した議案を可決し、閉会したのは翌二十日午前二時十分だった。

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 ある市議は、杉谷市議の委員長辞任について、「八太市議が執行部だけでなく、杉谷市議にも不信任動議を出すようになり、嫌気がさしていたのだろう」と明かす。別の市議は、議会運営について「議論と関係ない部分で時間を食っている。正常化しないと市民に申し訳ない」とこぼした。

 一方、約五年前から本会議や委員会を傍聴している男性(63)は「議会のあるべき姿ではなく、税金を預ける気にならない」と批判。ある市幹部は「課長級以上になると本会議や委員会で答弁を求められるため、昇進したくないと考える職員もいるようだ」と漏らす。

 これに対し、八太市議は「われわれは市民の代表。きちんとした答弁ができない執行部にも原因がある」と主張。岡村市議は「違反をしたら、処分を受けるのは当然だ。物事を曖昧にしたままスムーズに進めるのが正義なのか」と反論する。

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 一連の騒動を受け、前葉泰幸市長は昨年十二月二十六日の定例会見で、「空転があったように思う。時間がもったいないと感じていた」と述べ、本会議での答弁や議案説明のために別室で待機する職員の体制を見直す考えを明らかにした。

 昨年の十二月議会最終日では、議会棟控室や本庁自席で待機していた管理職に当たる主幹級以上の職員は八十五人に上り、残業手当が付く副主幹級は四人だった。市は、市民サービスや人件費への影響を考え、今月十三日の市議会臨時会本会議から、別室で待機する職員や、定時の午後五時十五分以降に議会対応する職員を主幹級以上だけに改めることを検討している。

 前葉市長は取材に、「残業手当を払ってまで職員を待機させるのは、市民に説明がつかない」と指摘。市政の課題以外で紛糾した議会については、「ルールにのっとってやっている以上言うことはないが、時間がいたずらに過ぎるような議会運営は残念だ」と話した。




  
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