<14>鳥羽水族館

 第14回目の「博学〜博物館で学ぶ〜」は、鳥羽水族館を紹介しましょう。同館はことしで開館60周年を迎えました。
 博物館を紹介するこの企画でなぜ水族館??と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、博物館法に定められた博物館の範囲に、水族館をはじめ動物園や植物園も含まれているのです。水族館も動物園もれっきとした博物館なのです。ということは、飼育されている魚や動物たちも「展示品」という扱いになってしまいますね。
 このページ「博学WEB」では、鳥羽水族館で会える動物を、写真メインで紹介します。5日(日)付け伊勢新聞「博学」コーナーでは、水族館の注目動物ジュゴンや伊勢湾に多いスナメリなどを詳しく紹介します。

◆愛らしい姿が人気、ラッコ
 ラッコは、主にアラスカ近海からカリフォルニアに棲息する世界最小の海獣です。昭和58年に鳥羽水族館で飼育を開始して以来、爆発的な人気が出ました。石を使って貝を割って食べるおもしろい習性や、おなかを上に向けて水面に浮かぶ愛らしい姿に、多くの人たちの目が奪われました。



◆伊勢湾に棲む生き物たちを紹介
 「伊勢志摩の海・日本の海」という展示コーナーもあり、伊勢湾近海に生息する生き物たちにも会えます。
 まず一番目を引くのがスナメリでしょう。くちばしと背びれがないのが特徴の鯨類で、伊勢湾内には一般的に多くいます。




 左の写真は、ウツボと伊勢えびが仲良く写っています。ウツボも伊勢えびも三重県近海に多くいて、重要な食料となっている地域もあります。
 右写真はアナゴやウナギです。これも伊勢湾内には多くいたようです。








◆珍しい生き物大集合!「へんな生き物研究所」
 「へんな生き物研究所」というコーナーもあります。いろんな不思議な生き物が勢ぞろい。ここはおもしろいですよ。
 まずは今や大人気、世界最大のダンゴムシ、ダイオウグソクムシです。何日間も食べずにじっと動かずにいることで知られています。






 続いて伊勢えびの赤ちゃん、フィロゾーマ(左写真)です。伊勢えびの幼生は長い間謎で、なかなか見ることができません。
 右写真は多足タコです。「お化けタコ」として人気のあったタコで、総数85本もあるようです。何らかの損傷を受けたときの再生異常で枝分かれしたのではないかと考えられています。

 次回は、二見シーパラダイスを紹介します。WEBは7月11日(土)更新、新聞特集は7月12日(日)掲載予定です。



<施設案内>
開館時間9:00〜17:00 年中無休(7月20日〜8月31日は8:30〜17:30)
観覧料 個人大人2,500円 小中学生1,250円 幼児630円 シニア(65歳以上)2,100円
団体大人2,250円 小中学生1,130円 幼児570円
年間パスポート大人6,200円 小中学生3,100円 幼児1,550円

鳥羽市鳥羽3-3-6 〒517-8517
TEL 0599-25-2555 FAX0599-26-3608
http://www.aquarium.co.jp/
近鉄・JR鳥羽駅下車徒歩約10分
近鉄中之郷駅下車すぐ





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