<7>桑名市博物館

いま、桑名が熱い!6月7日に、桑名の七里の渡し場で一の鳥居の建て替えが行われますが、その関連行事として5月31日にはお木曳が、前日の30日には「全国山・鉾・屋台保存連合会総会桑名大会」が開催されます。
 ということで、第7回目の「博学」は桑名市博物館を紹介します。
 一連の行事を記念して、特別展「祭りだワッショイ!−桑名のお祭り大集合−」が開催中で、市内の祭りに関する展示が行われています。その模様は17日(日)付の伊勢新聞朝刊の「博学」コーナーで紹介します。ぜひご覧ください。
 このページでは、同館の数少ない常設展示(?)である、桑名の千羽鶴とポスターミュージアムについて紹介します。

◆これはすごい!桑名の千羽鶴
 折り鶴といえば、小さい頃に折ったことがあると思います。その鶴を何羽も糸でつなげて千羽鶴をつくった記憶もあるでしょう。
 しかし桑名の千羽鶴は全く違います。1枚の紙から連続した複数の折り鶴を折るのです(左写真)。ぱっと見た目にはよく分からないと思いますが、これが1枚の紙からできていると思うと「すごい!」の一言です。
 1枚の紙から切り込みを入れるだけで何羽も折る千羽鶴を考案したのは、桑名の長円寺住職、魯縞庵義道(ろこうあんぎどう)という僧侶でした。18世紀後半ですから、今から200年以上も前のことです。
 後に『千羽鶴折形』という本にまとめられ、49種類の折り方が紹介されました。それ以外にも折り方を考案したそうで、全部で100種類も考案したと伝えられています。「百鶴」といって、最高で97羽の連続した鶴ができるようです(右写真)。これが記録上1枚からできる折り鶴の最多記録です。
 この博物館は常設展示がほとんどないのですが、2階の一角に桑名の千羽鶴などの展示があります。また毎日千羽鶴体験もできます。1枚200円。ぜひ挑戦してみてください。

◆ポスターを展示・販売!!
 階段の壁から2階の廊下にわたって、ずらっとポスターが並んでいます(右写真)。これはこの博物館で過去に開催された企画展・特別展のポスターです。「ポスターミュージアム」となっていて、これも1つの展示になっています。
 17日付の伊勢新聞でも詳述しますが、この博物館は県内でも珍しい常設展示のない市立博物館です。年中何らかの企画展や特別展が開催されていて、行くたびに違う展示が見られるようになっているのがこの博物館の特徴です。
 ずらりと並んだ企画展・特別展のPR用ポスターは、桑名市博物館の歴史そのものだともいえるでしょう。
 そのポスターは1枚100円で販売しています。3枚で200円。中には「残りわずか」となっている人気のポスターもあります。博物館の入館料は無料なので、入館料代わりにお気に入りのポスターを購入してみてはいかがでしょう。

 次回は、関宿旅籠玉屋歴史資料館・関まちなみ資料館(亀山市)を紹介します。WEBは5月23日(土)更新、新聞は5月24日(日)掲載予定です。

<施設案内>
桑名市博物館
開館時間9:30〜17:00
休館日月曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間
観覧料無料(特別企画展は有料)

桑名市京町37-1 〒511-0039
TEL 0594-21-3171 / FAX 0594-21-3173
JR・近鉄桑名駅から徒歩で約20分
市内循環バス宮通バス停より徒歩3分
東名阪自動車道桑名ICから車で約10分
伊勢湾岸自動車道湾岸桑名ICから車で約10分





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