チャレンジして夢広げて

「父の日」からの連載スタートです。一昨年、「パパはどうしてパパなの」という絵本を出版しました。父親として子どもたちに伝えたいことを、絵本の読み聞かせを通じて伝えることができたらとの発想で書きました。

今回の連載は、絵本の「続編」に近いかもしれません。自身の子どもたちを含めて、未来を担う三重県の子どもたちに伝えたいこと、子どもを見守る大人の皆さんと共有したいこと、などを等身大で書いてみたいと思います。

映画監督の宮崎駿さんは、「子どもっていうのは、可能性の生き物なんですよ。たくさんの選択肢を毎日持っているんです。」とおっしゃいました。今月、長男の6歳の誕生日がありました。幼稚園で毎月開かれる誕生会で、「将来何になりたいですか」とみんなの前で担任の先生に聞かれ、今回長男は「警察官!」と答えました。最近、跳び箱の目標段数を跳べたご褒美に、長男が大好きなLEGO(レゴランド)で、警察関係のものを買ってあげたからかもしれません。実は、先月は「歯医者さんになりたい」とも言っていました。その頃は、虫歯の治療で歯医者さんによく通っていたのです。

子どもたちにとっては、「毎日が未来への分岐点」。ごく当たり前ですが、子どもたちの夢の選択肢を広げるには、どんな小さなことでも、日々の多様な経験が大事だと改めて感じます。だからこそ、子どもたちには、最初は気が向かないことや苦手だなあと思うことでも、実際に経験してみるということを大事にチャレンジして、どんどん夢の選択肢を広げていってほしいと思います。

◇毎月第3日曜に掲載します。

鈴木英敬
鈴木英敬

すずき・えいけい 昭和49年生まれ。子どもの家庭養育推進官民協議会会長。イクメン オブ ザ イヤー2015受賞、ベスト・ファーザー イエローリボン賞受賞(平成28年)。6歳の長男、2歳の長女の父。