あす三重県議長選 自民は中嶋氏、新政は日沖氏か 令和初で真っ向勝負

三重県議選後で初の正副議長選が15日、実施される。議長選には、自民党県議団(15人)の中嶋年規議員(5期、志摩市選出)と新政みえ(21人)の日沖正信議員(6期、いなべ市・員弁郡)が立候補する見通し。最大勢力を奪還した自民が有利な状況だが、定数問題を巡って会派が分裂しているため、情勢は流動的だ。一方、13日には少数会派の6人が新会派「草莽(そうもう)」を結成。「令和初の議長」を巡る攻防は激しさを増している。

4月の県議選で20年ぶりに最大勢力を奪還した自民にとっては、5年ぶりとなる議長ポストの獲得が至上命令。「正副議長の未経験者で党県連の役員でない」との観点で、中嶋氏が候補に挙がっている。

対する新政みえは最大勢力を自民に譲るも、自民の会派分裂によって最大会派は維持している。「県議会には最大会派の所属議員が議長を担う慣例がある」として、議長ポストは譲らない考えだ。

関係者によると、自民側は先週末、中嶋氏を擁立する考えを新政みえ側に伝え、新政みえに副議長を譲る案を提示した。これに対し、新政みえ側は「こちらも議長を擁立する」と返答したという。

このため、議長選は真っ向勝負の公算。自民党県議団は公明党(2人)や草莽(6人)の協力を得る方針だ。新政みえも友好会派の共産党(1人)や草の根運動いが(1人)に支援を要請している。

注目されるのは、自民党(5人)の動向。定数問題を巡って自民党県議団と会派を分けた経緯から「議長の話も簡単にはまとまらない」と、ある議員。自民党の議員も「現状では何も決まっていない」と話す。

仮に自民党の5人が白票を投じれば、両候補の得票が23で並ぶ可能性が高い。得票が同数の場合は、くじ引きで議長が決まる。各会派は15日の投開票まで、水面下の交渉を続ける見通しだ。