伊勢 4万3000人、感謝伝える 両陛下「一目」と沿道に 三重

【天皇陛下に手を振る人たち=伊勢市豊川町で】

天皇、皇后両陛下が退位を報告するため伊勢神宮を参拝された18日、両陛下の姿を目に焼き付けようと約4万3千人(三重県発表)が詰め掛けた。中には両陛下が御幸道路を通る度に沿道に立った人もいた。

■外宮周辺
外宮周辺では午前8時半ごろから市民らが集まり始めた。近くのめいりんこども園やマリアこども園の園児約90人も沿道に並び、手を振る練習をしながら両陛下の到着を待った。

先導車に続いて陛下の車が現れると、歓声を上げて一斉に小旗や手を振り、写真に収めようと携帯電話やカメラを向けた。

外宮参拝を終えた両陛下が内宮へ向かった後、沿道の人波は伊勢市役所が今月から開設している記帳所に流れた。これまでの一日平均の約8倍に当たる約1600人が記帳した。

■皇学館大前
午前11時過ぎ、皇学館大では出迎えを促す構内放送が流れ、2限の講義を中断。黒いスーツ姿の大学生約1500人(同大発表)が沿道に列をつくった。

両陛下の車を見つけると女子生徒から歓声が上がった。スマートフォンで動画を撮影しながら日の丸の小旗を振った。

同大の大学生テレビ局が沿道を撮影。学生クルーがビデオカメラ2台を回し、集まった人を取材した。

■内宮周辺
内宮前は正午ごろから人が集まり始めた。午後3時過ぎには人であふれ、御幸道路に長い列ができた。4時間以上も同じ場所で待ち続けている人もいたため、警察官がトイレを案内し、水分補給を促していた。

朝、昼、夕と沿道に立った松阪市の上村よし子さん(81)は「朝は皇后陛下の姿がよく見えなかったが、昼は拝見することができた」と感激。「最後なので『ありがとうございました』と伝えたい」と話し、3回目も熱心に手を振っていた。

■近鉄宇治山田駅前
近鉄宇治山田駅前では、近くの市立明倫小6年の15人が歩道の最前列で天皇皇后両陛下をお見送りし、「へいかー!」とひときわ大きな声で呼びかけた。

同校6年生の中から抽選で選ばれた児童らで、両陛下が自分たちの方を向いて手を振ってくれたと大喜び。初めて両陛下を見たという西田玲那さん(11)は「平成最後なので見られてうれしかった。今までの感謝の気持ちも込めた。お疲れさま、という気持ち」と喜んでいた。