鈴鹿市長選、末松氏が無投票3選

【万歳で無投票での当選を喜ぶ末松氏(中央)ら=鈴鹿市地子町のJA鈴鹿本店駐車場で】

【鈴鹿】任期満了(4月30日)に伴う三重県の鈴鹿市長選が14日告示され、3選を目指す現職の末松則子氏(48)が届け出た。末松氏のほかに立候補の届け出がなく、無投票での当選が決まった。同市での無投票当選は12年ぶり、8回目。

末松氏は午前9時から同市地子町のJA鈴鹿本店駐車場で出陣式に臨み、支持者ら約500人(主催者発表)を前に第一声を上げた。その後、市内一円を選挙カーで遊説。午後5時過ぎに無投票確定の連絡を受け、
約30分後に同店駐車場で、集まった支持者ら約300人と万歳で当選の喜びを分かち合った。

末松氏は「30年先の鈴鹿市を見据え、次の4年もまい進する」と3選目に向けた新たな決意を述べた。お祝いに駆け付けた鈴木英敬知事は「2人で手を携えて県や鈴鹿のためにしっかりと全力を尽くしていこう」と呼びかけた。

末松氏は取材に「市では12年ぶりの無投票ということで、政策と実績を認めていただいたと受け止めている。市民の声に応えるスタートライン」と述べ、防災対策や公共交通空白地域の手段確立、人口創出につながる市独自の土地活用政策などに取り組むと力を込めた。

■解説 ― 「信頼の証」ではない■
鈴鹿市長選は現職の末松則子氏が、無投票で3回目の当選を決めた。無所属ながら自民、公明、立憲民主、国民民主党の国政政党をはじめ、三重民主連合、連合みえなど約200の幅広い団体からの支持を受け、昨年9月の出馬表明から着々と選挙態勢を構築。結局、最後まで対立候補が出る隙を与えなかった。

自身の県議、市長経験の中で無投票は初めてで、末松氏は「2期8年の実績が市民に伝わっていたことを実感した」と自信をのぞかせる。

ただ、市民からは「対抗馬がほしかった。選挙で選びたかった」などの意見があるのは事実だ。無投票は決して「信頼の証」ではないことを肝に銘じるべきだろう。

3期目はより一層、市民の切実な声に耳を傾けるとともに、一歩踏み込んだ「末松カラー」を全面にうち出した力強い政策が必要だ。