県護国神社代表に懲役1年6月求刑 さい銭や玉串料横領 津地裁 三重

神社に奉納されたさい銭や玉串料を横領したとして、業務上横領の罪に問われた津市栗真町屋町、宗教法人三重県護国神社代表役員中野雅史被告(55)の初公判が10日、津地裁(平手一男裁判官)であり、中野被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6月を求刑し、即日結審した。判決は来月9日に言い渡される。

検察側は冒頭陳述で、「自己の貯金を取り崩さずに交遊費を支払いたいと考え、着服するようになった」と指摘。禰宜(ねぎ)に着任した平成23年ごろからさい銭を、25年ごろから玉串料の着服を始めたとし、続く論告では「立場を悪用し、神社の信頼を裏切って犯行に及んだ。神社に対する信頼が毀損(きそん)された可能性も高く、動機にくむべき点もない」と述べた。

弁護側は最終弁論で、「代表役員の立場ながら小遣い欲しさに背信行為に及んだことは猛省すべき」とした。一方、被害額は高額でなく、辞意を示し神社側との示談が進んでいること、またこれまで保護司や教誨(きょうかい)師を務め、今後も贖罪(しょくざい)のため社会貢献に寄与する意思を示しているなどとして、執行猶予付判決を求めた。

論告などによると、中野被告は同神社の事務を総理し、財産管理等の業務に従事する立場である代表役員を務めながら、30年1月2―5日までの間にさい銭2万5千円を、29年4月6―30年10月10日までの間に玉串料10万円を着服、横領したとしている。