東紀州の魅力紹介 近畿大生が新聞発行 住民とつながり生まれる 三重

【東紀州地域の観光地などを取材し、制作した壁新聞と冊子「コウノタヨリ」を紹介する近畿大の学生たち=熊野市神川町で】

【熊野】近畿大学建築学部建築学科(大阪府東大阪市)の学生らが、東紀州地域の観光名所やイベントなどを紹介する壁新聞(A3判)と冊子(A6判)「KOH no TAYORI(コウノタヨリ)」を月に一度発行し、熊野市内の公共施設に張り出したり同市神川町の住宅に配布したりしている。

神川町は、同市の山間部に位置し、人口284人(3月31日現在)。同大の学生らは約4年前から、建築家の多田正治非常勤講師(42)と同町などを訪れ、ボランティアなどに携わる。

学生らは平成27年から28年にかけて、町内の空き家を改修。「コウノイエ」と名付け、活動拠点としている。新聞と冊子の発行は、住民らに学生の活動や東紀州地域の魅力を知ってもらうために始めた。

新聞と冊子の発行に取り組むのは、住宅計画が専門の佐野こずえ講師(47)の研究室の4回生13人。写真撮影や取材、印刷や製本など学生たちでする。昨年12月に発行した第1号では、大森神社(同市育生町)の例大祭「どぶろく祭り」を取り上げた。最新号は、学生らが熊野古道・松本峠と馬越峠を歩いて感じたことを紹介している。

編集長の小田陽基さん(21)は「新聞を読んだ町の方から声を掛けていただくこともある。これからも新聞を通じて住民の方とつながりが生まれたら」と意欲を見せる。橋本剛明さん(21)は「自分たちで終わるのではなく、後輩たちにも引き継いでいきたい」と話す。

佐野講師は「学生たちは常識にとらわれないで活動し、多くのことを学んでほしい」と期待を寄せる。