新品種米「みのりの郷」開発 ミエライスと三重県が共同 「和食さと」で提供開始

【「みのりの郷」を使ったメニューを試食する渡邉副知事(中)ら=津市本町の「和食さと」津本町店で】

米穀卸売業のミエライス(津市庄田町)が三重県と共同で新品種のうるち米「みのりの郷(さと)」を開発した。安定した品質と供給量が求められる中食・外食向けの品種で県と民間企業との共同開発は初めて。外食チェーン店「和食さと」の県内10店舗で4月下旬まで、コメを使った全てのメニューに使用される。

家庭用ブランド米の需要が減る中、同社と県が平成28年から業務用米の開発に着手。多収性品種の「みえのゆめ」を改良し30年産で約5ヘクタールを栽培した。開発初期から同社が同チェーン店での提供を打診。粒ぞろいが良く食味が定食、丼、すしのいずれにも合うことから使用が決まった。

28日に津市内の「和食さと」であったお披露目会で渡邉信一郎副知事は「実際に使う人の意見を聞きながらのコメの開発は全国でもあまり例がなく三方良しの共同開発。利用拡大をお願いしたい」とあいさつ。たけのこご飯やすしを試食し「粒がはっきりしていておいしい」と絶賛した。

県によると同品種は草丈が短く倒れにくいため栽培しやすくコシヒカリと比べ同面積の収量が2―3割多い。今後は県内各地の生産者に協力を呼び掛け80ヘクタールの栽培を目指すという。

「和食さと」の親会社、SRSホールディングスの保田明信購買担当マネジャーは「これがスタート。作付けが拡大され全店舗で販売できるよう目指したい」と述べ、ミエライスの前川昌治常務は「生産者から技術者まで一丸となって開発したコメ。ご期待頂きたい」と話した。