伊勢国分寺の出土品展示 鈴鹿市考古博物館企画 三重

【史跡伊勢国分寺跡から出土した瓦など=鈴鹿市国分町の市考古博物館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市国分町の市考古博物館はこのほど、同館特別展示室で企画展「伊勢国分寺のすべて」を開き、同館に隣接する史跡伊勢国分寺跡から出土した瓦など、140点を展示した。3月3日まで。

国分寺は聖武天皇の命令で741年に国ごとに建立された官営寺院。伊勢国の国分寺は大正11年、史跡に指定された。市では昭和63年から平成20年度まで、周辺遺跡を含め40回以上にわたる発掘調査を実施。本尊を安置した金堂や僧坊が修行した講堂などの遺構が確認されている。

平成21年度から、同国分寺跡約5万平方メートルを対象に歴史公園として整備工事を進めており、来年度中に完成を見込む。

展示は3部構成。第1部では国分寺の概要について、文献や年表を使ったパネルで解説。第2部は、講堂の土台として使われた台形塼(せん)や軒先から落下した状態で出土した瓦など、貴重な史料の数々を並べた。

第3部は3階の展望デッキに移動し、自分の目で工事の進捗(しんちょく)状況などを確認できる。

同館の吉田真由美学芸員(45)は「展示を通じて、伊勢国分寺跡についての理解が深まれば」と話していた。

関連講演会として17日午後1時半から「伊勢国分寺発掘調査」がある。聴講無料。展示解説は23日午後1時半から。