松阪 北海道探検後の武四郎紹介 生誕200年記念講座が最終回 三重

【出版した「近代初期の松浦武四郎」を手に講演する小玉さん=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で】

【松阪】北海道の名付け親として知られる三重県松阪市出身の松浦武四郎の生誕200年記念講座の最終回が10日、同市小野江町の松浦武四郎記念館であった。明治期の武四郎の活動を示す手紙や著作、伊勢新聞記事を年代順にまとめた「近代初期の松浦武四郎」(北海道出版企画センター)を執筆した元県史編さん専門委員の小玉道明さんが講演した。

小玉さんは「武四郎イコール北海道で話が進んでいる。蝦夷地探検後の明治以降が気になって、急にフッと思い付きで始めた」と研究のきっかけを語り、明治21年に71歳で亡くなるまでを同書で区分した「新政府官職就任と離任」「古物古銭収集・譲渡」「古墳記録」「大台ケ原」など7期に分けて説明した。

「武四郎は廃仏毀釈に反発し、伊勢神宮の近代化に嘆息している。廃仏毀釈は明治元年に始まり新政府の大きな政策。伊勢神宮は国営になって、神楽は御師の屋敷でなく神宮の神楽殿に変わり、外宮と内宮が一本化した」と解説。

伊勢神宮外宮の「東宝殿桁」や「壁代」をもらって定期船で東京に運んで自宅の一畳敷書斎の材料にしたと県との関わりを紹介した。

同講座は11回目。約60人が参加した。同書は生誕200年に合わせ昨年11月に出版し、A5判、348ページ。同館で税別4000円で販売している。