豚コレラ、三重だけ陰性 県が対策本部、警戒強化

【豚コレラの対応を確認する県幹部ら=三重県庁で】

三重県は6日、豚コレラの感染が確認された愛知県豊田市内の養豚場から三重県内の養豚場に82頭が出荷されていたと発表した。養豚場を立ち入り検査したが、検査結果は陰性で豚コレラの症状もなかった。一方、県は豚コレラの対策本部を設置し、警戒態勢の強化を確認。今後も養豚場への立ち入り検査などで症状がないかを調べる。

豊田市内の養豚場では4日、6頭の豚に食欲不振などの症状があり、5日に5頭から豚コレラの陽性反応が出た。この養豚場は先月14日に82頭の子豚を三重県内の養豚場に出荷していた。

県中央家畜保健保健衛生所は5日夜、県内の養豚場を立ち入り検査。豊田市から出荷された豚に加え、これらと接触した可能性が高い計102頭を検査したが、いずれも陰性だったことが6日午前に判明した。

県によると、この養豚場が飼育している約200頭に豚コレラの症状はない。82頭は3―4カ月の肥育期間を経て出荷する予定という。県は検査結果が陰性だったため、養豚場の所在地を発表していない。

豊田市の養豚場は三重、長野、岐阜、滋賀、大阪の1府4県に豚を出荷していたが、三重だけ感染が確認されなかった。県畜産課は「他県よりも出荷の時期が早かったことが影響したのでは」とみている。

県は6日、幹部職員らでつくる「豚コレラ対策本部」(20人)を立ち上げ、初会合を開催。服部浩危機管理統括監は「県内での感染は確認されなかったが、気を引き締めて臨んでほしい」と呼び掛けた。

鈴木英敬知事は同日の定例記者会見で「感染ルートが確定していないことを肝に銘じて警戒に当たる」と説明。「感染した豚の肉を食べても人体への影響はない。冷静な対応をお願いしたい」と述べた。