三重銀、第三銀が2021年に合併 新名称は「三十三銀行」

【記者会見で握手する三重銀行の渡辺頭取(左)と第三銀行の岩間頭取=四日市市西新地の三重銀行本店で】

三十三フィナンシャルグループは30日、同日開催の取締役会で同社子会社の三重銀行(四日市市)と第三銀行(松阪市)が2021年5月1日に合併することを決議したと発表した。合併後の名称は「三十三銀行」で、役員人事は未定。

両行は今月、三重銀の渡辺三憲頭取、第三銀の岩間弘頭取を共同委員長とする合併推進委員会(委員14人)を設置し、合併後の経営体制などの調整を開始している。第三銀を存続会社、三重銀を消滅会社とする吸収合併で、合併後の本店は三重銀の本店(四日市市西新地)。両行で店番・店名が重復する店舗は合併までに変更し、重復を解消。三十三FGは存続させる。

三重銀行本店で記者会見を開き、渡辺頭取は「両行の強みを融合し、『質の高い地域ナンバーワン銀行』を目指す。いたずらに規模を追い求めず、合併シナジー効果を最大限発揮して経営効率化を図り、強固な経営基盤を構築する」と語った。

第三銀を存続会社とする理由は「抵当権変更などに要する費用が約10億円割安なため」とし、合併時期は「同時に実施するシステム統合に万全を期すため、どのスケジュールなら可能か検討してきたが、先月決定し、今月の発表となった」と説明した。

第三銀のシステムへの統合について岩間頭取は「早く安全に移行できてお客さまの利便性を損なわないとの要件を満たし、コスト的に有利なため」と説明。

岩間頭取は合併後も松阪は重要な拠点とし「全て四日市に集中するわけでなく、第三銀の地盤も大事で、バランスを考えながら決める」と述べた。

メガバンクとの関係については、合併後も三井住友銀、みずほ銀との親密な関係を維持すると説明。第三銀に注入されている300億円の公的資金について岩間頭取は「約200億円まで積み上がった返済原資の積み上げを速めたい」と話した。

◆地域経済に貢献期待 ― 森智広四日市長の話
本市に拠点を置く金融機関が合併され、より一層経営基盤が強固になり、喜ばしいこと。両行のこれまでの経営資源やノウハウを融合し、厳しい金融環境を力強く乗り越えられ、今後とも一層地域経済活性化に貢献していただくことを期待する。

◆地域金融発展を願う ― 竹上真人松阪市長の話
三十三フィナンシャルグループ設立以来、着々と合併に向けて進めてこられ、このたびの公表に至ったと推察する。合併により強固な経営基盤を築いていただけると期待する。さらに未来を切り開く、地域金融機関として発展されることを大いに願っている。