2019年1月14日(月)

▼万引教員の「これぐらいなら分からないと思った」と、出張旅費不正受給校長の「これぐらいなら良いと思った」に続き、山口香生徒指導課長の「採用後にどのような配慮が必要かを確認するために記載していた」を「県教委お笑い三大コメント」と呼んだら異論が多いか。三つ目がなぜお笑いか、意味が分からない、と

▼スクールソーシャルワーカーの募集要項末尾に記した「身体検査書の結果を踏まえ、職務の遂行が難しいと判断させていただいた場合は、内定を取り消すこともある」の部分が、障害者団体から「差別的な内容」と指摘されて釈明した言葉である。配慮して内定を取り消すというのが二律背反でおかしかったが、配慮は応募者にではなく自分たちにで「どのような問題発生にも備えるため」のパロディーではないかとも思ったのである

▼障害者雇用率の水増しが発覚した翌月、県教委は身体障害者を対象に小中学校職員を募集し「地方公務員法第16条の欠格事項に該当しない人」として「成年被後見人又は被保佐人(準禁治産者を含む)」をあげた。「準禁治産者」は差別につながる言葉として平成11年の民法改正で削除され地公法も使用していないが、かっこにちゃっかり忍び込ませた

▼旧法で対象だった浪費者が外されため、その原因とされたアルコール依存症なども対象にしにくくなり、旧名にこだわるとみられる。ノーマライゼーション(障害者や高齢者がほかの人々と等しく生きる社会を目指す考え方)より自衛のための用心だ

▼身体検査書の追記は削除するという。実質何も変わるまい。