紀北町 60年ぶり「関船」復活 八幡祭の舟形みこし 三重

【約60年ぶりに復活した関船を引いて町内を進む男衆=紀北町で】

【北牟婁郡】三重県紀北町相賀地区の祭礼「八幡祭」が13日、同町相賀であった。約60年前に途絶えた舟形みこし「関船」が復活。男衆が関船を引いて町内を練り歩いた。

祭りは江戸時代後期に始まったとされる。関船は紀州藩の「御座船」を模したもので、先代は昭和30年代前半に老朽化のため破損。解体された後は社のみをワゴン車に載せて町内を回っていた。

20―70代の有志でつくる「関船の会」が復活に尽力した。費用は宝くじの助成金250万円を活用。関船はヒノキ製。高さ2・8メートル、長さ6・5メートル、幅1・5メートル、重さ600キロで、地元の大工に依頼して造った。船唄の練習にも励んできた。

同会代表の加藤修啓(のぶひろ)さん(49)は「10年ほど前から関船を復活させたかった」と話し、「祭りを通して年代問わず地域の人同士のつながりが持てるようにしたかった」と復活への思いを語る。

関船は午前9時ごろ、松島地区を出発し、相賀神社までの陸路約3キロを練り歩いた。地元のダンスグループ「我夢者羅」のソーラン踊りと「賀楽多」が太鼓演奏を披露し、祭りを盛り上げた。