ハンセン病、正しい理解を 三重県、26日に「問題考える集い」

【参加を呼び掛ける訓覇さん(中央)ら=三重県庁で】

三重県はハンセン病患者への差別や偏見をなくすため26日、四日市市下之宮町の四日市地域総合会館あさけプラザで、「ハンセン病問題を考える集い」を開く。講演会と演劇を通して、ハンセン病の正しい知識を啓発する。定員250人で参加者を募集している。

県は平成21年4月にハンセン病問題基本法が施行されたことを受け、ハンセン病に関する知識を普及させるため講演会やシンポジウムを毎年開催。24年度以降は、市民団体「ハンセン病問題を共に考える会・みえ」と協働でイベントを実施している。

講演会では、愛知県の旧甚目寺村(現・あま市)出身でハンセン病患者の隔離政策に反対した小笠原登博士を、敬和学園大(新潟県新発田市)の藤野豊教授が紹介。演劇では劇団名古屋が、小笠原博士の活動を振り返る創作劇「空白のカルテ」を公演する。

ハンセン病問題を共に考える会・みえの共同代表訓覇浩さんは県庁で会見し「小笠原博士が亡くなってから今年で50回忌。隔離に抗した小笠原博士はわれわれに多くの示唆を与えてくれる」と参加を呼び掛けた。

同席した劇団名古屋の谷川伸彦代表は「強制隔離は必要ないという考えを貫いた小笠原博士がいたことを伝えたい。ハンセン病問題はまだ終わっていないということを歴史とともに知ってほしい」と述べた。

ハンセン病は「らい菌」に感染することで起こる病気。根強い差別と偏見があり、「らい予防法」に基づいて昭和6年―平成8年まで、全ての患者を強制的に療養所に入所させる隔離政策が続いた。

県によると、昨年5月1日現在で、全国14カ所のハンセン病療養所に1338人が入所。うち県内出身者は35人で7カ所の療養所で暮らしている。平均年齢は87・7歳と高齢化が進む。

午後1時―同4時15分まで。入場無料、申し込み不要。問い合わせは、県医務国保課=電話059(224)2337=へ。