紀北町の速水林業 天皇杯受賞を報告 環境管理と経営の両立評価 三重

【鈴木知事(手前)に天皇杯の受賞を報告する速水さん(右)と紫乃さん=三重県庁で】

平成30年度の農林水産祭で林産部門の天皇杯を受賞した速水林業(三重県紀北町)九代目の速水亨(65)さんと妻の紫乃さん(65)が9日、三重県庁で鈴木英敬知事に受賞を報告した。亨さんは「林業経営が厳しい中で、夫婦そろっての受賞を名誉に思う」と喜びを語った。

農林水産祭は、農林水産の技術改善や経営発展を目的として、日本農林漁業振興会と農林水産省が昭和37年度から開催。11月23日に明治神宮会館(東京)で開かれ、最高位の天皇杯に選ばれた7部門の5人と4団体が表彰を受けた。

速水林業は、環境に配慮した林業の国際的基準「FSC認証」を日本で初めて取得したことや、生産性の向上に努めていることが評価されたという。ヒノキのアロマオイルを製造するなど、女性の視点から林業の振興を目指す紫乃さんの取り組みも評価を受けた。

この日、天皇杯を手に来庁した亨さんは「環境管理と経営を両立させていることが評価された」と報告。亨さんの父、勉さんが昭和56年度に林産部門の天皇杯を受賞したことを踏まえて「長い年月を掛けた取り組みも評価されたのだと思う」と語った。

鈴木知事は「平成最後のタイミングで受賞した意義は大きい。速水林業には海外から多くの人が訪れ、国際的なネットワークも築いている。受賞を機に一層の尽力をしてほしい」と語った。紫乃さんの取り組みも「林業の新たな道を切り開かれた」とたたえた。