2018年12月24日(月)

▼「今年の漢字一字」に「入」を選んだ四日市市の森智広市長が理由に「(ゆるキャラグランプリでの)『こにゅうどうくん』の頑張りで大入道の知名度も上がった」ことをあげた

▼大量組織票騒動で「違反ではない」と言い続けた強気の姿勢は主催者から38万票を無効にされても健在のようだ。「来年も失敗を恐れずチャレンジ」という。なにくそと言っているようではある

▼前葉泰幸津市長は「熱」。白山高校の甲子園出場で「地域を熱くさせた」。今夏の猛暑に伴う熱中症も意識しての選択らしい。昨年の「産」も、市産業・スポーツセンターオープンを理由としながら三度の入札不調での難産も含めた。それぞれ性格が表れているようでおもしろい

▼鈴木英敬知事も今週の今年最後の会見で発表するのだろう。昨年は「援」で、スポーツイヤー元年に伴う応援、声援。また発達障害や動物愛護など、福祉の支援も含めた。一昨年は伊勢志摩サミットをオール三重体制で安全に乗り切ったとして「全」。今年を象徴する出来事は、障害者雇用率水増し問題だろう

▼県警、県教委のここ数年の法定雇用率達成は全てうそだったという惨状は強烈だった。当事者は「意図的でない」と言っているから「嘘」だとおもしろすぎるか。不祥事満載と併せ「誤」だと「謝」も含んでうまい

▼「熟」はどうか。三選問題で繰り返している「熟慮中」からだが、いろんな政策の機が熟したとかわせる。何より、知事が声を聞きたがっている県民の、今年掉尾の最大の関心事であるが、意思表明を遅らせている理由によっては「慮」も。