高1男子が自殺 三重県教委「重大事態」認定 8月、いじめ原因か

三重県教委は19日、県立高校1年の男子生徒=当時(16)=が8月に自殺したと明らかにした。同じ学校の生徒からのいじめが原因の疑いがあると判断し、「重大事態」と認定。有識者ら5人でつくる「県いじめ対策審議会」を21日に開き、自殺した経緯を調べる。

県教委によると、男子生徒は夏休み中の8月19日に自殺した。遺書は見つかっていない。学校が7月に実施した無記名のいじめのアンケートや個人面談ではいじめが確認されていなかった。

男子生徒の遺族が8月末ごろ、スマートフォンに残されていた無料通信アプリ「LINE(ライン)」の他の生徒とのやりとりを見て「いじめがあったのではないか」と高校に連絡。7月から自殺する直前までに複数回、他の生徒からいじめの疑いのあるメッセージがあった。

学校は9月初旬、男子生徒とやりとりをしていた生徒複数人から聞き取りを実施し、調査結果を遺族に報告。遺族側は9月末、メッセージを送っていた生徒1人から直接事情を聞きたいと申し入れたが、話し合いは実現しなかった。

県教委は11月9日に遺族から第三者機関による調査を求められ、条例に基づき審議会で調査することを決めた。審議会が重大事態の調査に乗り出すのは平成26年3月の設置以来、初めて。

鈴木英敬知事はぶら下がり会見で「亡くなった生徒に心からお悔やみを申し上げたい。学校などでいじめの兆しを把握することができなかったことをしっかりと受け止めて今後の調査で明らかにしてほしい」と述べた。