精麻を初奉納 伊勢麻振興協会が椿大神社に

【神職に精麻を手渡した新田理事(左)=鈴鹿市山本町の椿大神社で】

【鈴鹿】伊勢市の一般社団法人「伊勢麻振興協会」(佐古一洌代表理事)の新田均理事ら3人は14日、鈴鹿市山本町の椿大神社(山本行恭宮司)を訪れ、今年、県の許可を得て栽培、加工した「精麻(せいま)」5キロを初奉納した。

精麻は、大麻の茎の皮から表皮を取り除き靱皮(じんぴ)部分を取り出したもので、独特の光沢を持つ強じんな繊維。大麻(おおぬさ)やしめ縄、鈴縄(すずお)、横綱の化粧まわしなど、古くからけがれをはらう神具として、神事に不可欠なものとされている。

同協会は、神事や日本の伝統産業で使われる精麻を、国内で安定的に供給できる仕組みづくりを目指して平成26年に設立した。

皇學館大教授で神道学博士の新田理事(60)は「戦後73年ぶりに三重の大地で大麻を栽培し、奉納できて感無量です。課題も多いが乗り越えて生産を続けていきたい」と語った。この日、桑名市の多度大社にも精麻5キロを奉納した。

同神社神職は「地元で生産された良質な精麻を使わせていただくことに深く感謝します」と話していた。