日本パラ水泳 坂倉(津)、細川(紀北町)がV 三重

【男子200メートル自由形S7クラスで優勝を果たした紀北町出身の細川選手=スポーツの杜鈴鹿水泳場で】

第35回日本パラ水泳選手権は1、2日の両日、三重県鈴鹿市御薗町のスポーツの杜鈴鹿水泳場であった。参加標準記録を突破するなどした男子355人、女子168人の総勢523人がエントリーし、自己記録の更新を目指した。

障害者が出場する水泳の大会としては国内最大で県内開催は初。10月のジャカルタ・アジアパラ大会出場の日本代表もほぼ全員が出場。男子200メートル自由形では知的障害S14クラスで津市在住の坂倉航季選手、運動機能障害S7クラスで紀北町在住の細川宏史選手が優勝を果たして大会を盛り上げた。

2016年のリオパラリンピックに19歳で出場し、2020年の東京パラリンピックでも活躍が期待される若手選手の一人に名を連ねる坂倉選手は「今日まで組み立ててきた泳ぎができた。この泳ぎをもっと磨いて、海外の大会や(日本代表の)選考会で結果を出したい」と意気込んでいた。

県が、東京パラリンピックの事前合宿誘致を目指す中で開催が決まった。開場から20年以上経過した水泳場のためバリアフリー対応が行き届かず、仮設スロープや仮設の障害者用トイレなど設置して開幕に備えた。

大会期間中は、女子200メートル自由形(視覚障害S13)で辻内彩野選手(東京・OSSO南砂)がアジア記録、日本記録を上回る2分17秒27で優勝するなど好記録が連発。ジャカルタ・アジアパラ大会5冠の鈴木孝幸選手(千葉・ゴールドウイン)も男子50メートル背泳ぎ(運動機能障害S4)で日本新記録をマークし「とても泳ぎやすかった」と会場について感想を述べた。

東京パラリンピックの開幕が迫りパラスポーツへの関心も高まる中、2日間で延べ1910人(主催者発表)が来場した。細川選手は「地元の子どもたちも来場してくれた。応援がとてもうれしかったし、障害を持ってもこれだけのパフォーマンスが出来ることを知って、彼らの刺激になれば良い」と話していた。