三重県とタイ、企業連携の拠点に 知事、バンコク訪問 イノベーションセンター開所式

【「三重タイイノベーションセンター」の開所式でテープカットに臨む鈴木知事(左から2人目)ら(三重県提供)】

鈴木英敬三重県知事は14日、タイの首都バンコクを訪れ、三重県とタイの企業にとって連携の拠点となる「三重タイイノベーションセンター」の開所式に出席した。食品加工やエレクトロニクスでの連携を想定。タイのソムキット副首相らと共にテープカットに臨み、センターのオープンを祝った。

センターは、県内企業が現地の技術者らを対象に開くセミナーなどでの活用を想定。タイ側は県内企業から優れた技術や知識を吸収する狙い。県内企業にとっても、現地進出のパートナー探しや機械の販路拡大などに活用できるメリットがあるという。

7月に来県したソムキット副首相が、県にセンターの設置を提案したのをきっかけに実現した。センターはタイ工業省が運営している国家食品研究所(NFI)内に入居。維持管理などの費用はNFIが負担するため、県に費用負担はないという。

鈴木知事は開所式で「センターが県とタイの重要なプラットホームになると期待している」とあいさつ。ソムキット副首相は「タイの農家は所得がまだ低い。食品加工のノウハウが十分にないタイで、センターが重要な役割を果たすと期待する」と述べた。

また、機械メーカーのスエヒロEPM(四日市市末広町)は開所式に合わせて、同社が製造した食品加工機械をセンターに寄贈した。開所式に同席した同社の佐久間裕之会長はあいさつで「新製品の開発などに機械を活用してほしい」と述べた。

鈴木知事はこの後、現地の航空会社「タイ・エアアジアX」のナダ・ブラナシリ社長とバンコクのホテルで面会。中部国際空港を利用して県内を訪れるタイの観光客を増加させるため、旅行博などの機会に県の魅力をアピールするよう、ナダ社長に依頼した。