三重県知事 タイ、シンガポール訪問へ 生ガキ輸出目指す

【定例記者会見に臨む鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は11日の定例記者会見で、来月14―17日にタイとシンガポールを訪問すると発表した。シンガポール訪問は初めて。国内初の生ガキ輸出の実現に向けてシンガポール政府高官に働き掛ける。

知事は16日にシンガポールを訪れ、生ガキ輸出に必要となる衛生管理プログラムの承認に向け、輸出審査を所管する政府機関関係者と懇談する。現地で市場を調査し、県産かきのPRに取り組む。

県によると、シンガポールは生ガキを食べる文化があり、すでに8か国が輸出している。国内からの輸出実績はなく、県産カキの販路拡大に向けて県は6月に衛生管理プログラムを申請し、審査を受けている。

シンガポールを訪問する前の14―15日には5回目のタイ訪問に臨む。県と同国がタイ国家食品研究所内に共同で設置する「三重タイイノベーションセンター(仮称)」の開所式に出席する。

センターは食品加工分野の人材育成を目的に開設。開設費はタイ政府が負担し、県は県内企業から講師を派遣する。スエヒロEPMが寄贈した食品加工試験機などを活用し、食品加工技術を広める。

知事はソムキット副首相と面談し、農業・協同組合担当大臣にかんきつ類の輸出条件の緩和を要請。中部国際空港とバンコクを結ぶ直行便を新たに運行する航空会社に県内の観光地を紹介する。

鈴木知事は「県産カキは育ちが早いため渋みが少なく、甘みが強い。国内では高価格で取り引きされている」と説明。「承認されたらすぐに輸出できるよう県産カキの認知度向上に努めたい」と語った。