萬古焼、やさしく解説 朝日町歴史博物館 中学生向け小冊子制作 三重

【中学生向けに作った小冊子「萬古物語」=朝日町柿の町歴史博物館で】

【三重郡】萬古焼の始祖者、沼波弄山(ぬなみろうざん)の生誕300年を記念して、三重県の朝日町歴史博物館(同町柿)は、萬古焼を紹介した中学生向けの小冊子「萬古物語」を1000部作った。12日に地元の朝日中学校に500部を持ち込んで、全校生徒に贈る予定だ。

萬古焼は、桑名の豪商だった弄山が、江戸時代の元文年間(1736―1740年)に、現在の朝日町小向に窯を開いたのが始まり。弄山の死後、一時途絶えたが、天保3(1832)年に桑名の古物商、森有節が弟の千秋(せんしゅう)と共に同町小向に窯を築き、再興させた。

「萬古物語」はA5判、14ページ。萬古焼の歴史から、今も残る有節の窯跡や墓碑などを地図で示した同町の「萬古焼マップ」を掲載。木型を使った急須の制作工程や赤絵、腥臙脂釉(しょうえんじゆう)などの技法も、絵と文章で分かりやすく解説している。

27日からは、萬古焼所蔵館連携事業として、幕末の萬古焼の再興に焦点を当てた企画展「再考!萬古焼」(11月25日まで開催)が、同館で始まる。

樋口直樹館長は「萬古焼発祥の地が朝日町であることを、地元の子どもたちに知ってほしい」と話していた。