社員の健康が生産性向上に 津で「みえ健康経営フォーラム」 三重

【パネルディスカッションで話す鈴木知事(左から2人目)ら=津市大門の津センターパレスで】

【津】従業員の健康増進を図ることで生産性や企業価値の向上につなげる「健康経営」を推進しようと、伊勢新聞社は10日、三重県津市大門の津センターパレスで、「みえ健康経営フォーラム」を開いた。古井祐司・東京大学政策ビジョン研究センター特任教授の基調講演や、鈴木英敬知事らが参加したパネルディスカッションなどを通じて、来場した約150人に健康経営の実践を呼び掛けた。

アクサ生命保険の特別協賛と、県、全国健康保険協会三重支部、県商工会議所連合会などの協力で展開する「みえ健康経営推進キャンペーン2018」の一環。

古井教授は「働き世代への健康投資は地域を活性化する」と題して基調講演し、先進企業の事例を紹介。従業員に毎日体重を計らせている運送会社や、昼食時間を必ず確保し、間食など不定期な食事をやめさせるようにした美容室を取り上げた。

その上で、従業員の健康が増していくにつれて、仕事のやりがいや職場の一体感が増えていくと説明。中小企業の平均年齢が上昇していく少子高齢化の時代だからこそ、従業員の健康に対して投資することが企業の持続的な成長につながると述べた。

「これからの働き方―健康経営とワークライフ・バランス」と題したパネルディスカッションでは、鈴木知事が「ワークライフ・バランスの重要性は高まってきている。これからは働く場所を増やすだけではなく、職場の魅力の向上を通じて地方の魅力をつくる」とバランスの取れた社会づくりに理解を示した。

続いて他のパネリストがそれぞれ話し、久居運送の菅内章夫社長は、健康経営を続けていたことで同社がメディアに取り上げられ知名度が上がるきっかけになった出来事を紹介。井村屋グループの浅田剛夫会長は、ワークライフ・バランスについて「ワークがなければライフはない。適切な量を見極めて働き、仕事を通じて社会に貢献できるようになるべき」と語った。

またエムワンの柴田佐織人事課長は「大切なのは社員からワークライフ・バランスに取り組むこと。そうすれば仕事も楽しくなるし人脈もできてくる」と話した。

この日はほかに、全国健康保険協会三重支部の大八木一彰企画総務部長が「協会けんぽが勧める健康経営」と題して講演した。