平安前期の小つぼ出土 須賀遺跡で 鈴鹿市内では2例目 三重

【市で2点目の出土となった二彩陶器の小つぼ=鈴鹿市国分町の市考古博物館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の須賀遺跡でこのほど、平安時代前半とみられる二彩陶器の小つぼ1点が出土した。県内での出土は少なく、市内では2例目。1例目も同遺跡から出土(平成6年)しており、市文化財課では「須賀遺跡に都との特別なつながりを持つ有力者が居住していたか、施設があったことを示している」と話す。来年3月開催の速報展で展示予定。

同課によると、7―9月に実施した同市須賀一丁目の個人住宅建築に伴う第9次発掘調査で見つかった。調査面積は約88平方メートル。

二彩陶器は奈良時代後期から平安時代前期にかけて流通した緑色と白色の釉薬(ゆうやく)を使った鹿の子模様の高級な焼き物。県内では斎宮跡、伊賀国府跡などで出土例がある。

今回出土したのは半分ほど欠けており、残存高3・9センチ、底径3・8センチ。掘立柱建物群の柱穴の一つで見つかった。柱を立てるときに地鎮のために埋めたのではないかと推測される。

古文書の記録から、同遺跡には皇室に関わる領地があった可能性があり、今後の調査の成果が期待されるという。

須賀遺跡は須賀一、二丁目や矢橋三丁目を中心に立地する遺跡で、これまでに8回の調査を実施。弥生時代の環濠や平安時代の掘立柱建物などが確認されている。