「廃業は県内経済に打撃」 鈴木三重県知事、事業継承で講演 桑名北RC公開講座

【講演する鈴木知事=桑名市中央町3丁目の桑名シティホテルで】

桑名北ロータリークラブの公開講座が8日、桑名市中央町三丁目の桑名シティホテルであった。鈴木英敬三重県知事が「人口減少と事業承継について」と題して講演し、後継者難で中小企業や小規模企業が廃業するのは県内経済にとって打撃になると訴えた。

鈴木知事は「県内事業所の経営者の半分は60代以上。経営者が廃業を検討する理由の4割超が後継者難」と説明。「最近は第三者への事業承継が増えている。社名や技術を残す条件を出しながら事業を売却することも大事」「事業が円滑に承継されないとサプライチェーンが壊れる。自社の問題だけでなく協力企業や取引先にも影響が出る」と指摘した。

県が県内の商工関係団体や金融機関と協力し、支援していると紹介。「今後5―10年で団塊の世代の経営者が引退する。事業承継はすぐにできるものではなく準備が必要なので、県の支援策をさらに充実させていきたい」と語った。

この日は、橋梁部品製造の佐野テック(菰野町)の佐野明郎会長も講演し、長女・貴代氏に社長を継がせた体験を語った。佐野会長は「事業承継は時間をかけてやらなければならない。一生懸命に仕事をしてくれている社員のためにも実行してほしい」と訴えた。