避難所で不安な一夜 台風迫り伊勢市民ら 尾鷲、防潮扉閉め高潮対策 三重

【防潮扉を閉める消防団員ら=尾鷲市で】

非常に強い台風24号が三重県内に接近した30日、避難所に身を寄せた住民らは不安な夜を過ごした。高潮対策として、防潮扉を封鎖した地域もあり、風雨が激しくなる中、対応に追われていた。

県の午後5時現在のとりまとめで、最も避難者数が多かった伊勢市。同市神久の自営業男性(60)は妻と一緒に近くの避難所に初めて身を寄せた。床に毛布を敷き、横になって休んでいた。「いるだけで疲れるが、家にいるよりは安心。早く過ぎ去ってほしい」と話した。

食事や着替え、寝袋などを持参した同市御薗町小林の女性(52)は、中学校1年と小学校5年の子どもを連れて避難。「回りに気を遣わなくていい」と語り、床にマットを敷いて過ごしていた。「子どもの学校があるので、夜のうちには家に戻りたい」と不安気な様子だった。

防災対策に追われた地域も。尾鷲市では高潮被害を防ぐため、消防団員らが雨や風が強さを増す中、市内各地の防潮扉を封鎖した。

市によると、防潮扉を閉めるのは平成16年の紀伊半島沖地震以来。市内に134基あり、市と消防団が9割以上を封鎖した。団員の内山將文さんは「9月の台風21号では倒木などの被害があった。早めに対応し、少しでも被害を少なくしたい」と話していた。