三重県議会 定数減45条例案 定数48の〝折衷案〟頓挫 きょう採決、否決の公算

【14日に定数減の条例案を採決する三重県議会=津市広明町で】

三重県議会の議員定数を51から45に削減する条例案が14日の本会議で採決されるのを前に、定数減を主張する自民党県議団(13人)の一部が51と45の〝折衷案〟を本会議に提出しようと計画していたことが13日、議員らへの取材で分かった。条例案が否決の公算となっている状況を打開するため、条例案の定数を「48」などに増やす考えだった。しかし、最大会派の新政みえ(18人)が「性急だ」と反対して計画は頓挫。条例案は予定通り、45の是非を問う形で採決される予定だ。

関係者によると、折衷案の提出を計画したのは、津田健児議員(自民党県議団、4期、四日市市選出)。定数減に慎重な会派から賛同を得て条例案を成立させようと考え、条例案の定数を「48」などに増やす修正案の提出を計画した。

津田議員は7日の会派総会で、修正案の提出に向けた新政みえとの協議を提案。この意向を受けた水谷隆団長は12日、新政みえの三谷哲央代表と面会して修正案の提出を提案したが、三谷代表は水谷団長の提案を断ったという。

また、津田議員が7日付で水谷団長に会派の離脱を届け出た。一人会派「自民三重」を結成する考え。津田議員は離脱の理由を明らかにしていないが、会派内からは修正案に対して「45のまま進めるべき」との指摘も上がっていた。

津田議員は取材に「45の条例案が無理なら別の合意点を探るべきだと考えた。県議会は皆が自分のことだけを考えているのではと情けなく思う」と語った。会派への復帰については「今のところ考えていない」と語った。

水谷団長は津田議員の会派離脱について「会派総会で団長に一任されたはず。その日の夜に津田議員と話し合った際に取り下げられたと認識している。会派総会の翌日も街頭演説で一緒に条例案への賛同を訴えていたのに」と話した。

三谷代表は水谷団長の提案を断った理由について「自民党県議団の中でも話がまとまっていないようで、削減される選挙区も具体的には示されなかった。採決が迫っているため、会派内で話し合う時間もなかった」と話した。

ただ、新政みえの一部は自民党県議団の提案を好意的に捉える。新政みえに所属する議員のほとんどは3月の本会議で定数を51に戻す条例案に賛成したが、この判断に対して県民や市町の議員から批判の声が相次いでいるためだ。

定数増の条例案に賛成した新政みえの議員は「条例案に賛成したことに対する県民からの風当たりは強く、少しでも削減の姿勢を示せる方が次期県議選を戦いやすい。折衷案は会派内の賛同を得やすかったのでは」と語る。

14日の本会議は45の条例案を僅差で否決する公算だが、可否同数の可能性も残る。可否同数となった場合に最終判断を担う前田剛志議長は取材に「今のところ判断を決めかねている。一晩じっくり考えたい」と話した。