心形刀流武芸形を披露 県無形文化財 亀山で150年余の伝承 三重

【武芸「二刀之形」を披露する小林師範役(左)=亀山市本丸町の亀山演武場で】

【亀山】三重県無形文化財に指定されている「亀山藩御流儀心形刀流武芸形」(おんりゅうぎしんぎょうとうりゅうぶげいがた)を受け継ぐ「心形刀流保存赤心会」(亀山市、小林強・六代目師範役)は9日、同市本丸町の亀山演武場で「演武見学会」を開き、小林師範役(80)ら会員14人が、抜合(ぬきあい)や二刀之形(にとうのかた)、小太刀之形(こだちのかた)など演武を披露した。

心形刀流は、江戸時代の初めに伊庭是水軒(いばじょすいけん)が創始した剣術の流派。幕末の頃、江戸時代四大道場の一つに数えられた心形刀伊庭道場で免許皆伝を得た、山崎雪柳軒(やまざきせつりゅうけん)が亀山に帰藩し、藩の剣術指南に任命され、心形刀流の道場を「亀山演武場」と名付け、以来150年余り、現在まで途絶えることなく伝承している。

この日は、市内外から訪れた30人が見学。演武があったほか、亀山宿語り部の会の宮村彰さん(71)が、心形刀流武芸にまつわる歴史について解説した。小林師範役は「人への愛と感謝の気持ちが大切」と述べ、「心の修養を第一に、これからも稽古に精進する」と話した。