榊原大発苑団地 管理会社と三重県を提訴 水道汚水で住民ら 津地裁

ずさんな水道管理により水道水に汚水が発生し、三重県も管理会社に対する適切な監督義務を怠っていたなどとして、津市白山町の榊原大発苑団地の住民ら30世帯62人が、管理会社の大発産業(大阪府東大阪市)と県を相手に、慰謝料など計2046万円の損害賠償を求める訴えを津地裁に起こした。提訴は8月17日付で、10月29日に第1回口頭弁論がある。

訴状などによると、同団地は同社が「温泉付き住宅地」として販売し、昭和47年から平成12年にかけて8期にわたる開発工事を完成させた。同社は公水道とは別に団地専用の水道設備を管理していたが、法定の水質検査や水槽清掃を怠り、また監督官庁である県も同社に対して適切な指導監督を怠っていたために汚水が発生し、精神的苦痛を受けたとしている。

同件を巡っては別の原告団が同社に対して損害賠償を求める民事訴訟を起こし、津地裁(岡田治裁判長)が3月1日付で一部訴えを認める判決を出している。

原告代表の男性(66)は「業者や県のずさんな対応に憤りを感じる」と話した。

訴えに対し、大発産業の担当者は「訴状をよく読み、弁護士と打ち合わせをして対応を考える」とした。また県大気・水環境課生活排水水道班の担当者は「訴状内容を精査して適切に対応したい」と話した。