夏の甲子園 大声援「最後まで頑張れ」 白山高に後押し2000人超

【9回表、声援を送る白山高スタンド=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で】

第100回全国高校野球選手権大会第7日の11日、春夏通して初出場の白山(津市白山町)が、愛工大名電(愛知)に0―10で敗れた。一塁側アルプス席には保護者や関係者ら2000人以上が埋め尽くし、粘り強く戦う選手に惜しみない声援を送った。

午前7時半ごろ、応援団は50台のバスに分乗して同校を出発した。同校の吹奏楽部は部員数が八人。近隣の白山中、美杉中、久居農林高、社会人のジャズバンド白山と助っ人を呼び、5団体81人で力のこもった演奏を行い、アルプススタンドを盛り上げた。

指揮を執った白山の林歩美教諭(27)は「合同練習は2回しかできなかったが、手慣れた人が多かったので合うのも早かった」と話した。白山吹奏楽部の村澤将太部長(17)は「最初は大変だったが段々とバランスも良くなってきた。ヤマトを演奏して盛り上げたい」と意気込んだ。

試合は背番号5の岩田剛知選手が先発のマウンドに登った。三回には内安打を放ち、スタンドから見守る母の美穂さん(46)は「うれしい」と笑顔を見せた。七回まで一人で投げ抜く姿に「たくましくなった。粘り強く投げてくれた」と息子の成長を見守った。

津市白山町から訪れた白山OBの中尾良子さん(63)は「堂々とプレーしている。甲子園に連れてきてくれて本当にありがとう」と後輩の大舞台での活躍に声を弾ませた。

8―0と大量点差で迎えた七回以降、必死に追いすがる選手を後押しするかのように、球場全体から白山を応援する拍手が沸き起こった。スタンドを埋め尽くした応援団はおそろいの緑のTシャツを着て白いメガホンを叩きながら「最後まで頑張れ」と声援を送っていた。

八回に登板したエース山本朔矢投手の兄・庸真さん(22)は、2014年の夏の甲子園で三重高の選手として準優勝した経験を持つ。「まさか兄弟で甲子園に出られると思ってなかった」と感慨深げ。山本投手が二本塁打を打たれたことについて「弟の野球人生のいい経験になった」とねぎらった。

試合は0―10の大差で敗退。初出場校として、甲子園での一勝は遠かったが、岩田投手の母の美穂さんは「負けて残念だが、これからの人生の経験に生かしてほしい」と健闘をたたえた。