夏の甲子園 白山、初白星ならず 愛工大名電に0―10

【2回戦で敗退し、球場を出る前に最後のあいさつをする白山ナイン=甲子園球場で】

第100回全国高校野球選手権記念大会は第7日の11日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1、2回戦が行われた。この日が初戦の三重県代表・白山(津市白山町南家城)は、2回戦で西愛知代表の愛工大名電(名古屋市)に0―10で敗れて甲子園で初出場初勝利を挙げることはできなかった。

甲子園初出場の白山は、12回目の夏の甲子園出場の愛工大名電打線に15安打10得点を奪われた。一回に3点を失った後、無失点でしのいできた先発の岩田剛知投手が中盤以降再びつかまり、五回に4失点、六回にも1失点。八回から登板した主戦の山本朔矢投手も2本のソロ本塁打を浴びた。

攻撃では、足も絡めて二回と八回に得点圏まで走者を送ったが、愛工大名電の投手陣の前にあと一本が出せなかった。八回1死から七番代打河村岳留、八番石田健二郎の連打で作った1死一、二塁の好機も得点に結びつけられなかった。東拓司監督は「選手は持てる力を振り絞ったが、相手が一枚も二枚も上手だった」と話した。

昭和35年の硬式野球部創部以降、春夏通じて初の甲子園出場。三重大会で平成19年から10年連続の初戦敗退を経て昨年夏、11年ぶりの勝利を挙げると、今年初優勝。その快進撃ぶりと、三重大会決勝後、辻宏樹主将が語った「日本一の下克上」のキャッチフレーズが報じられると、県内外から大きな注目を集めた。

この日も劣勢になっても、白山ナインに温かい励ましの声や拍手が送られた。最終回の攻撃では、一塁側アルプススタンドの白山高校吹奏楽部らの演奏に合わせて、球場全体から手拍子が起きた。最終打者になった辻主将は「応援がすごい力になった。甲子園は最高でした」と笑顔で振り返った。