玉城町舞台の小説 歴史ミステリー「鳥名子舞」 外城田川さんが自費出版 三重

【歴史ミステリー小説「鳥名子舞」を紹介する外城田川さん=津市本町の伊勢新聞社で】

三重県度会郡玉城町の作家、外城田川忍(本名・小林忍)さん(69)が地元を舞台に書いた歴史ミステリー小説「鳥名子舞」(税別1800円)が完成した。明治初めまで約1000年にわたり伊勢神宮に奉納されていた実在の舞を題材にしており、四六判191ページで伊勢新聞社から500部自費出版する。

外城田川さんは同町出身。早稲田大学から産経新聞社に入社し、スポーツ紙の編集や東北総局長などを務め、平成21年に定年退職。現在は故郷に拠点を移している。歴史への造詣が深く、記者人生で培った経験を生かそうと約1年かけて現地を歩いて調査し、初めて書籍化した。

物語では、ふるさとにUターンした団塊世代の主人公男性が、女性歴史研究者との偶然の出会いに導かれ、謎に包まれた鳥名子舞の起源に迫る。5章からなり、現代・昭和40年代・雄略天皇時代―と時代を移しながら展開する。

登場する地名、場所、史料の記述はほとんどが実在。主人公の設定も作者本人と近いが「真実と勘違いする人もいるが、あくまで創作。中高生に読んでもらい自分たちの町に文化遺産があることを知ってほしい」と話した。

本作の出版記念パーティーを19日に伊勢市内で開く予定で販売は20日から。問い合わせは伊勢新聞社=電話059(224)0003=へ。