津・美杉に砂防えん堤完成 土砂、ダンプ5650台分防ぐ 三重

【完成した津市美杉町の砂防えん堤(三重県提供)】

三重県は8日、津市美杉町石名原の山中で建設を進めていた2基の砂防えん堤が完成したと発表した。平成23年9月の台風12号で下流に大きな被害があったことを受けて着工し、約6年をかけて完成。ダンプ5650台分に当たる土砂の流出を防ぐという。

津建設事務所によると、完成した砂防えん堤は大きい方が高さ14・5メートル、幅57・0メートル、もう一方が高さ9・5メートル、幅65・0メートル。いずれもコンクリートダムで一級水系の雲出川につながる所谷川に設置した。

砂防えん堤の上流では、台風12号の豪雨に伴って大規模な土石流が発生。下流の橋が崩れて伊賀市と多気町をつなぐ国道368号が通行できなくなったほか、川沿いの家屋も押し流された。

県は被災直後から土石流の対策として砂防えん堤の設置を計画。24年6月に着工した。下流の護岸などで約750メートルにわたって施工した渓流保全高を含めた総事業費は10億2500万円に上る。

2基で約3万1000立方メートルの土砂流出を抑えることができるという。津建設事務所は「現場の下流には人家があり、国道も通っている。砂防えん堤は土石流による被害の軽減につながるはず」としている。