「伊勢ヒロメうどん」開発進む 産学官金連携で販売へ 三重

【ヒロメの茎を使った「伊勢ヒロメうどん」=伊勢市の皇学館大学で】

【伊勢】熊野灘で養殖されている海藻「ヒロメ」の茎を使った「伊勢ヒロメうどん」の開発が進んでいる。三重大学東紀州サテライトとヒロメ産地の大紀、紀北各町、伊勢市の皇學館大生や製麺業者、金融機関など産学官金が連携し取り組む。

ヒロメは、ワカメに似た海藻。丸いうちわのような形が特徴で、食感がよく、とろみが強い。熊野灘を中心に自生するが、三重大学などが養殖技術を開発し、大紀、紀北町の生産者らが養殖している。

ヒロメの普及を図ろうと商品開発に着手。三重大東紀州サテライトが中心となり、地域課題を学ぶ皇大生や伊勢うどんの麺を製造する山口製麺(伊勢市)、産地や生産者、百五銀行などが連携し、約2年前から進めてきた。

皇大生らは、固く利用されにくいヒロメの茎を生かしたうどんのアイデアを提案し、ヒロメ生産者が原材料を提供。山口製麺が、ペースト状にしたヒロメの茎を麺に練りこみ、風味を生かすため、材料の配合や麺の太さなど試行錯誤を重ね「伊勢ヒロメうどん」を完成させた。伊勢うどんのたれをかけて味わう。

販売に向けた試食会が19日、皇學館大で開かれ関係者が参加。学生らが「もちもちした食感」「風味がほどよく広がる」などと意見を述べた。改良を加え、9月ごろ、同大学生食堂や県庁食堂、津市のレストラン「Cotti菜(こっちな)」などで数量限定販売予定。本格的な販売は来年1月以降を予定している。