南伊勢町「デマンドバス」 車椅子対応車を導入 三重

【7月から導入した車椅子対応のデマンドバス。車椅子に乗ったまま乗り降りができる=南伊勢町内瀬で】

【度会郡】利用者の自宅近くの乗降所まで迎えに行き、乗り合い形式で目的地まで送る三重県の「南伊勢町デマンドバス」に今月から、車椅子対応車両1台が導入された。町環境生活課の長尾有紀主任(46)は「車椅子を利用している人が気軽に外出できるようにお手伝いができれば」と話している。

同町では平成24年からデマンドバスを運行。乗客9人が利用できるワゴン車4台が年中無休で町内を走る。現在、乗降所は190カ所あり、一日の平均利用人数は約70人。主に病院や買い物を目的とした高齢者の利用が多いという。

昨年度、町が車椅子利用者やその家族を対象に実施したアンケートでは、乗降に対する不安はあるが「デマンドバスに車椅子対応車両が導入されたら利用してみたい」との声が圧倒的だったことを受け、気軽に楽しく社会生活を過ごしてもらうことを目指した環境整備の一環として、同車両の導入を決めた。

町からの業務委託でデマンドバスを運営する「大新東南伊勢営業所」=同町内瀬=の古市幸司所長(49)によると、予備車両1台を車椅子対応とし、乗客8人と車椅子1台が乗車可能。専用スロープを使って車椅子に乗ったまま乗り降りができるという。

1―8日には同営業所で展示会があり、車椅子利用者や福祉事業所などが同車両を見学し、乗降を体験。古市所長は「これからも安心安全な運行を継続していきたい」と話した。

予約は一般が7日前、同車両は8日前から受け付ける。料金は運行区域により200―500円。運行時間は午前8時―午後5時。予約は同営業所=電話0599(65)3838=へ。