「IoT時代に製造業は復権」 ソフトバンク前社長室長・嶋氏 日本公庫津支店講演会 三重

【講演する嶋氏=津市羽所町のホテルグリーンパーク津で】

【津】日本政策金融公庫津支店は3日、三重県津市羽所町のホテルグリーンパークで、多摩大学客員教授で前ソフトバンク社長室長の嶋聡氏(60)の講演会「孫正義の参謀が語るIoT時代の経営戦略」を開いた。嶋氏は松下幸之助氏や孫氏の経営手法を紹介し「IoT時代に製造業は復権する」と述べた。

嶋氏は松下政経塾2期生。衆院議員を3期務めた後平成17年から8年間ソフトバンク社長室長として同社の業績拡大に貢献した。

嶋氏は、孫氏の「迷ったときほど遠くを見よ」の言葉を紹介し「日本は人口減少で2050年に9千万人になると言われるが明治維新の時の人口は3300万人。過疎と騒がず『適疎』と考えてはどうか」と提案。

ビッグデータに送られる携帯端末からの位置情報が「今はiPhoneの1個だが2年後には1人20個のセンサーチップがつく」と予測。「靴に付ければ行った場所、メガネに付ければ見た物の広告が送られる。やり方次第で製造業が復権する」と情報産業になり得る可能性を指摘した。

また、松下氏の言葉「将来から現在を考えるのが経営者としての発想」を紹介。あらゆるモノをインターネットにつなぐIoTについて、「IoTにおいては全ての業種が再定義される。自分にどう関係があるかを考えどう動くかが大事」と述べた。

同講演会は同支店中小企業事業の取引先で作る「三重中公会」の総会に合わせ開催。会員企業の経営者ら約80人が聴講した。