「気持ち整理して」 心にある思いを手紙に 津で週2回スペース開設 三重

【「書くことで気持ちを整理して」と呼び掛ける野田さん=津市大門の「飯処しるべ」で】

【津】心にある思いを手紙につづるスペース「手紙や・だいじこハウス」が15日、三重県津市大門の「飯処しるべ」内でスタートした。この場所を企画した野田啓子さん(55)は「書くことで気持ちを整理し明日に踏み出すきっかけにして」と呼び掛けている。

野田さんは津市に生まれ育ち、市民団体で町おこしに取り組む。4年前から認知症を患う母親の昼間の介護をしており、同じ悩みを抱える人らの役に立ちたいと考えていたとき、東日本大震災で亡くなった人への思いを届ける陸前高田市の「漂流ポスト」の存在を知った。現地に出向いて届いた手紙を読み、徐々に差出人が前向きになっていく内容を目の当たりにした。

自身も30代の時、自らの乳がんと身近な家族の再発がん治療で抱えきれなくなった思いを主治医に向けた手紙につづって救われた経験を思い出し「今を生きる人が新たな一歩を踏み出す場所をつくりたい」と同スペースをを企画。思いに賛同した同店が週2回場所の提供を申し出た。

毎週月・火曜の午後2時―同5時、店内の一角に便箋、封筒、ペンなどを用意し思いを自由につづる。店頭に設置した専用のポストに投函(とうかん)してもらうが発送はせず、閲覧可能なものはファイリングする。津観音で年1回のたき上げ供養も予定している。

野田さんは「会員制交流サイト(SNS)やメールで簡単にメッセージが送れる時代。自分で思いを書き『明日も頑張ろう』と思ってもらえたら」と利用を呼び掛けている。

同スペースを利用する際はドリンクなど一品の注文が必要。問い合わせは野田さん=電話090(7300)5840=へ。