三重県議会議長選、あす所信表明 前田氏、立候補見通し

三重県議会は17日、正副議長選立候補者の所信表明会を開く。今のところ、議長選には前田剛志議員(新政みえ、5期、津市選出)、副議長選には前野和美議員(自民党県議団、4期、津市)が立候補する見通し。一方、議員定数を増やす条例案の可決に反発する議員らが「玉砕覚悟」で議長選の対抗馬擁立を画策する動きもあり、情勢は所信表明会の当日まで流動的だ。18日に投開票される。

県議会はこれまで、第一会派から議長、第二会派から副議長を輩出するのが慣例だった。この慣例に従って期数などを加味すると、今回は前田氏の議長就任、前野氏の副議長就任がほぼ確実な情勢。最大会派の新政みえは、この「既定路線」に合意している。

しかし、3月の本会議で定数増に踏み切った新政みえに反発し、2人が会派を離脱。自民党からも13人が離脱し、自民党県議団を結成した。当初は「会派離脱と役選の話は別」と話す議員も多かったが、今月に入って対抗馬の擁立に向けた動きが高まった。

定数増に反対する議員の一部は、議長選に奥野英介議員(鷹山、3期、伊勢市)の擁立を検討する。ある議員は「定数の議論が紛糾したのに、正副議長選を既定路線にすれば議会の恥だ」と指摘。副議長に舘直人議員(能動、4期、三重郡)を推す声もある。

難しい判断を迫られるのが自民党県議団。定数増に賛成した前田氏に票を投じることを敬遠する一方で「既定路線」に従って会派に所属する前野氏を就任させるべきとの声もある。ある議員は「議長選への態度が決まらない以上は副議長も決められない」と明かす。

一方、奥野氏が立候補しなかったとしても、定数増に賛成した前田氏に白票を投じようとする向きもある。前回の議長選でも舟橋裕幸氏に7つの無効票が投じられたが、ある議員は「前回の議長選より多くの白票が投じられるのでは」と推し量った。