鈴鹿の変死体、殺人と断定 三重県警が捜査本部 遺書なく男性に抵抗の跡

【横山さんが発見された軽ワンボックス車をレッカーで運び出す捜査員ら=鈴鹿市稲生塩屋地内の被害者方で】

【鈴鹿】鈴鹿市稲生塩屋一丁目の住宅駐車場に停めてあった軽ワンボックス車内で、この家に住む男性が首に延長コードを巻き付けて亡くなっているのが発見された事件で、三重県警は14日、司法解剖により男性の死因は頸部圧迫による窒息死と判明したと発表した。遺書はなく抵抗した形跡が見られることから、県警は殺人事件と断定し、鈴鹿署内に捜査本部を立ち上げた。

同署などによると、亡くなった男性は解体作業員横山麗輝さん(25)。13日午前5時55分ごろ、首に延長コードを巻きつけた状態で車の後部座席に仰向けに倒れているのを、妻(45)からの連絡で駆けつけた義理の息子(25)によって発見された。

横山さんの首には抵抗した際についたとみられる複数のひっかき傷があったほか、顔や手足にも複数のすり傷が確認されたという。

横山さんは発見時、Tシャツにスウェット、サンダルといったラフな服装だった。車は横山さん所有で施錠されておらず、キーが付いたままで、車内からは横山さんの財布も見つかった。また自宅は施錠されておらず、一階玄関からは横山さんのスマートフォンも見つかった。

死亡推定時刻は発見直前の13日明け方ごろとみており、横山さんが帰宅後に何者かが延長コードで首を絞めて殺害した可能性が高いとみている。

横山さんは妻と二人暮らしで、妻は前日夜から同市内の自身が経営するスナックに出勤していた。妻は警察に対し、「夫は未明まで店にいたが店を出た後に連絡がつかなくなった」とし、前夫との息子で横山さんにとっては義理の息子に当たる男性に、様子を見に行くよう依頼したと話しているという。

遺体発見現場は鈴鹿サーキットにほど近い閑静な住宅街。近隣に住む男性(67)は「数年前に引っ越してきたようだがあまり付き合いはなく、朝出かけるときに見かける程度だった。トラブルがあったとは聞いていない」と話した。別の女性(48)も「ニュースで初めて名前や年齢を知ったくらい。事件があった日も靜かだったと思う」と話した。

横山さんと勤務先を通じて面識があったという女性は、「少しやんちゃかもしれないが礼儀正しくあいさつもできるいい子という印象。一刻も早く解決して欲しい」と話していた。