
【度会郡】三重県南伊勢町五ケ所浦の正泉寺(中世古一芳住職)で、フジの花が見頃を迎えた。横約18メートル、縦約10メートルの藤棚から垂れ下がる薄紫色の花房が風にそよぎ、甘い香りを漂わせている。
同寺のフジは約40年前に檀家(だんか)が植えたもの。今年は例年より2週間ほど早く今月初旬から開花し、今は八分咲き。藤棚横の坂道を登った高台からは雲海のように広がるフジの花が楽しめる。
29日午前11時―午後3時には、同寺で藤見の会を開く。先着150人に抹茶と和菓子を無料で振る舞うほか、県フルート協会会長の武仲圭子さんの演奏会を午前11時半と午後1時半に開催。サンマずしなどを販売する屋台も並ぶ。
中世古住職の妻の珠美さんは「フジの花も今から1週間が見頃。ライトアップもする予定なので散ってしまわないうちに見に来てもらえれば」と話している。