サッカー新スタジアム暫定候補地 四日市を菰野町を選出 整備準備会議が報告書提出

【港とコンビナートと幹線道路に隣接し海を望むサッカースタジアムのイメージ(四日市市の富双緑地公園)】

三重県内にJリーグ規格を満たすサッカースタジアムを整備する目的で県サッカー協会(会長・岩間弘第三銀行頭取)などが昨年9月に立ち上げた「スタジアム整備準備会議」(議長・岩間会長)が報告書をまとめ、暫定的な候補地に、富双緑地公園(四日市市)、アクアイグニス周辺(三重郡菰野町)の2カ所を選んだ。岩間会長らは12日、県庁で鈴木英敬知事に報告書を提出した。

夏以降、県民や自治体、企業が一体となった県民推進会議を組織し、最終候補地や資金調達方法を検討する予定。鈴木知事は「県も皆さんと一緒に前向きに取り組む」と応じた。

報告書はスタジアムの適地は、周辺人口や交通の便などを考慮し、北勢地域が望ましいとした。鈴鹿市から四日市市、菰野町にまたがる10カ所を選び、さらに2カ所を抽出した。暫定的な候補地で、他の候補地を排除するものではないと明記している。

富双緑地公園はアクセスの良さに加え、海側への眺望を生かした施設を併設し、サッカー以外の集客も見込めるとした。海抜三メートル以下の立地上、防災面のリスクや近隣住民への騒音対策が課題になる。

アクアイグニス周辺は湯の山温泉など付近のリゾート施設と連携し、独自のスタジアムが整備できるとした。一方で景観への配慮や騒音対策、アクセス性の不利を課題に挙げている。

県内ではヴィアティン三重(桑名市)、鈴鹿アンリミテッドFC(鈴鹿市)、FC伊勢志摩(志摩市)の3チームがJリーグ加盟を目指している。ヴィアティン三重は3チーム中唯一、J3の下部に相当するJFLに参戦している。

Jリーグ加盟に向けてはスタジアム整備が必須で、J3でも5千人収容のスタジアム整備が求められる。岩間会長は完成時期について「そう何回もスタジアムは造れない。最終的にJ1で通用するものを造るには時間が掛かる」として「進め方にもよるが最短でも3、4年後」との見通しを示した。

施設整備にはオール三重で応援できる県民クラブの創設が必要になるとして、県民推進会議で既存クラブの関係者を交え方向性も話し合うとした。岩間会長は「(既存クラブの)合併は意識していない」とした上で「それぞれのチームの基盤を生かしながらオール三重で応援できるチームづくりを目指していきたい」と話した。