土鍋8割は「萬古焼」 大阪で沼波弄山生誕300年トーク 三重県知事、内田氏らPR

【「BANKO300th」トークショー(左から鈴木知事、伊藤まさこ氏、内田鋼一氏)=大阪市の阪急百貨店うめだ本店祝祭広場で】

【大阪】ことし生誕300年を迎える萬古焼陶祖の沼波弄山(ぬなみ・ろうざん)を記念する「BANKO300th」が大阪市北区の阪急百貨店うめだ本店で開催され、四日市市在住の陶芸家・内田鋼一氏らと鈴木英敬知事がトークショーで市や県をPRした。

集まった約300人の半数が「萬古焼を知らない」という結果が示され、鈴木知事は「四日市市や菰野町を中心に窯元が100社ほど集まっていて、実は土鍋なら全国生産の7割から8割のシェアが萬古焼であり、すでに皆さんの家庭でも使われている可能性が高い。急須も特徴的」と紹介した。

内田氏は「焼き物の産地としては信楽や備前など土地の名前を冠していないことも(知られていない)原因かもしれない」と強調。

「名前の由来は陶祖の沼波弄山が江戸で出店していた屋号が萬古屋だったからともいわれ、萬古不易という言葉から取ったともいわれている」と説明した。

その上で「プロジェクトをきっかけに少しずつでも認知してもらえたら。草創から300年間の変遷をまとめた本も作っている」と話した。

スタイリストの伊藤まさこさんは「(本を制作していく過程で)四日市という街もじわじわ良さが分かってくる感じ」と感想を述べた。

このほか、阪急百貨店では4日から9日まで「日本の職人展」が催され、全国から95の事業者が出店し多くの買い物客らでにぎわっていた。県からも伊勢根付や伊賀くみひもなど4事業者が出店し、トークショーのあった8日には鈴木知事も訪れ、職人らを応援して回った。