猫描かれた涅槃図開帳 津の林性寺 三重

【猫を描いたねはん図の説明を聞く来場者=津市榊原町の林性寺で】

【津】津市榊原町の林性寺(小泉晶嗣住職)はこのほど、釈迦(しゃか)の入滅を描いた室町時代の涅槃(ねはん)図を開帳した。一般的な仏画に登場することの少ない猫が描かれた珍しい作品で市の有形文化財に指定されている。16日まで。午前8時―午後3時。

同寺の涅槃図は「兆殿司」と呼ばれた室町時代の画僧吉山明兆の筆による絹本着色で、縦約2・6メートル、横約2・5メートル。横たわる釈迦の周囲で弟子や鳥獣が嘆く様子が描かれており、毎年陰暦で釈迦の命日に当たる3月15日の前後3日間に開帳している。

画面下部に白に灰色模様の猫が描かれており、同寺によると室町時代のもので猫が描かれた涅槃図は日本に3幅しかないという。

本日にあたる15日は朝から地元の人が訪れた。同町で生まれ育った田中克己さん(63)は「子どもの頃は午後から学校が休みになり屋台が並んだが今はさみしくなった。素晴らしい文化財なのでもっと多くの人が見に来てくれるといい」と話した。